肩こりがある人の特徴的な寝方

あなたはバンザイして寝ていませんか?

夜寝る時に、バンザイしているような体勢で寝てしまうこと、ありませんか?

実は、肩こりがひどい人ほどバンザイをして寝る方が多いのです。

よく赤ちゃんが両手を上げて、バンザイをして寝ていますが、それは手足に力をかけないで寝ているので、自然にそうなるようです。

赤ちゃんの場合は腕や頭の重さが軽いので体に負担はかかりませんが、大人が同じようにバンザイをして寝るのは、体に負担がかかってきたり、血行が悪くなりやすかったりします。

では、なぜ肩こりがひどい人はバンザイの体勢で寝てしまうのでしょうか。バンザイ寝をしてしまう原因と、改善方法をご紹介します。

バンザイの寝方をしてしまう原因

①首や肩のこり

寝る時に無意識に両手を上げて、バンザイをして寝ているのは、 その寝方が楽だからですよね。

バンザイをして寝る人の多くは、肩や首がこっていたり、頭が疲れていたりなど、疲労が溜まっている傾向にあります。

また、肩甲骨周りの筋肉が緊張していて硬くなっている場合も、両手を上げて寝ることが多いようです。

肩こりに関係する筋肉は(図)のようになっています。

バンザイをすると背筋が伸びて、一時的に首から肩にかけての筋肉が緩む体勢になります。

肩こりがしんどい方は、その寝方が楽だったり、気持ちよく感じるかもしれません。

しかしずっとこの体勢でいると、背骨が伸びた状態が続くので、体重が背骨にかける圧力を分散できなくなってしまい、普通に寝るよりも背骨や周りの筋肉にかかる負担は大きくなってしまいます。

また、腕を上げていることにより血行が悪くなり、肩や首の筋肉が凝りやすくなってしまいます。バンザイの体勢で寝ることは、一時的には楽に感じるかもしれませんが、そのまま寝てしまうとかえって肩こりを悪化させてしまうのです。

②敷布団やマットレスが柔らかすぎる

寝具が柔らかすぎると、必要以上に腰の部分が沈み、腰の骨の湾曲が強くなってしまいます。

そうすると腰にかかってくる負担が増してしまうので、バランスを取ろうとして、両手を上げるようです。バンザイの体勢だと背筋が伸び、腰の湾曲も弱まるので、体にとって楽な姿勢になります。
だから敷布団が柔らかすぎて体に合っていない人は、バンザイ寝をしてしまうのです。

敷布団やマットレスの柔らかさは、その人の体型(身長や体重)によって適したものが変わってくるので、寝具を選ぶ際はお気をつけください。

仰向けで寝転んだ時に、腰が沈み込むように感じる方は注意が必要です。

バンザイ寝をしているとどうなる?

バンザイ寝をすると首や肩に負担をかけてしまうのは先ほどお伝えしましたが、その他にもそのような寝方をすると体に影響が出てしまいます。

①いびきや睡眠時無呼吸症候群

両手を上げたままの寝方だと、気道が狭くなるので、いびきをかきやすくなると言われています。長時間両手を上げたままの状態でいると、横隔膜が引き上げられたままになってしまい、息を深く吐きにくくなります。
喉の気道も狭くなり呼吸機能を低下させてしまうこともあるのです。いびきがある、メタボな方は睡眠時無呼吸症が起こりやすくなるので要注意です。

自律神経のバランスは呼吸と密接な関わりがあります。
ゆっくり深く息を吐くことで、自律神経を整えリラックスした状態へと導くことができるのです。

逆に気道が狭くなって呼吸が浅くなると睡眠の質が低下して、不眠気味になったり、寝ていても昼間眠気が常に起こったりしやすくなります。

②起きたときに疲れが残る

体に溜まった疲労物質などを代謝するとき、酸素が必要になります。また、緊張した筋肉を再生させる為にも酸素が重要な鍵となります。

バンザイの寝方をして気道が狭くなると、呼吸により得られる酸素も少なくなってしまいます。
すると全身に巡る酸素も減ってしまうので、疲労物質が代謝されにくくなったり、内臓の機能が低下したり、筋肉も硬いままになってしまいます。

このような状態になると、朝起きたときに疲れが体に残っているように感じてしまうのです。

バンザイ寝の改善方法

バンザイの寝方をすると、一時的に楽でも体に負担をかけてしまいます。できるだけ腕は下ろして寝るのが理想的です。では、どうしたらバンザイ寝をしないで、楽に寝られるでしょうか。

①寝る前に肩を動かして、筋肉をやわらげる

首や肩の筋肉が硬くなるとバンザイ寝をしやすくなってしまうので、寝る前に肩を動かして凝り固まった筋肉をやわらかくすると、手を上げなくても楽に寝やすくなります。

ただ、寝る前に激しい運動をすると、かえって寝つきにくくなるので、リラックスしながら軽く動かすようにします。

また、お風呂に入って首や肩の筋肉をやわらげるのも効果的です。
これも熱いお湯に浸かるとかえって体が緊張状態になってしまい眠りにくくなるので、ぬるめのお湯に15分ほどゆっくり浸かるのが良いでしょう。

②マットレスや敷布団を見直してみる

腰が沈んだ状態になってバンザイ寝をしている方は、一度マットレスや敷布団を見直してみるのもいいでしょう。
腰が沈んでいるのはマットレスが柔らかいということなので、少し固めのものを選ぶと良いでしょう。

応急処置として、沈み込む腰のあたりにバスタオルを折りたたんで敷くと、腰の沈み込みはまだ改善されるので、バンザイ寝をしなくても楽に寝られると思います。

バンザイして寝ていた方へ

肩こりの人に多い寝方『バンザイ寝』についてまとめましたが、あなたもこのような体勢で寝たりしていませんでしたか?

肩を動かしても寝るときにしんどい方や、起きた時に身体の痛みがある方は、身体が歪んで筋肉が固くなってしまっている可能性が高いです。

そのままだとさらに痛みを引き起こしたり、睡眠の質を低下させてしまったりするので、まずは身体の歪みを整えることをおススメします。

お困りの方は1度ご相談ください。

ゆたか整体院

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